――… びっくりした


自分の
すごくすごく
ココロの深いトコにある声が
思わず飛び出したのかと思った





見ると
まるでルウちゃんモデルの人形みたいに
包帯をグルグル巻きにした女の子が
ソイツを指差しながら叫んでる






この声 って

路地裏にいた、女の子? …―――






「 … 動ける様になったなら
さっさと出て行けよ 女 」







低く くぐもった声
冷たく向けられた 感情の無い眼 ―――





"自分のために
悪者を懲らしめてくれてる"


自分の味方だったハズの人に
冷たくそう言い放たれて
その女の子は逆に
"なんで?!"って顔で、凍り付いてる






「 どうした…? そんな顔して…

まとめてここを追い出された理由を
まだ お前は理解していないの…?



――― 以前 居ついていた時
お前は俺を好きだと言って
あげくに影で、後宮宜しく
女ばかりでルウと、庇ったミコを
集団虐めしようとしてたね




バレてないとでも思ってた?



―― 今後ここにも
ルウにも一切近付くかないでくれる?


でなければ



―――――… 殺すよ…? 」