―――… なにがおこったのか
上下 逆さまになったイス
顔面から床に落ちて
低いうめきをあげる声
白いテーブルクロスに飛び散った
赤い飛沫と
―――― 床に拡がる 黒い 血溜まり
「 … 無意味に高くなった鼻が
折れでもしましたか?
ねえ…お前みたいな奴ってさ
一体女子高生に、何を求めてるの?
制服へのノスタルジー?
それとも 学生時代に果たせなかった
淡い恋への幻影?
――― いい加減さ
自分はオトナなんだって―――
気がついた方がいいよ…? オッサン 」
「 っ……かっ!!
お…ガキが
えらそうな事いってんじゃねえよ!!
第一ガキが
ここここんな所で何してんだよ!!!!」
「 オトナってさぁ…
質問に答えられないと
すぐにガキっていうよね… 何故? 」
「 ―――… ガッ…
ガキにガキって言って何が悪い!! 」
「 ――… じゃあさ
赤ん坊じゃあるまいし
料理を目の前にしたらやるべき
オトナの"ヒト"として必要最低限の礼儀
… まず、そこから初めてみようか
ねえ…? "ごちそうさま"は ――? 」