拓也が高校に入学して二ヶ月がすぎた 思った通り拓也は高校生活に馴染めずにいた
元々、真面目なタイプではない拓也の周りには、話の合う人間や気のあう人間は少なかった
それでも唯一気の合う人間が一人いた 彼の名は (大地)といい、彼もまた拓也と同じで真面目なタイプの奴ではなかった
大地
「拓也!!俺もうすぐ単車の免許とれるぜ」
拓也
「まぢかよいいな大地は誕生日早くて俺は10月だから、まだまだだし」
大地は無類の単車好きで、いつも二人で単車の話ばかりしていた
拓也
「けど免許とっても単車はどうすんだ買うにしても結構金いるぜ」
大地
「2つ年上の兄貴が、車乗り出したから今まで乗ってたゼファー俺に譲ってくれるんだよ」
拓也
「まぢかよ・・・チョー羨ましいぜチクショー」
大地
「へへっいいだろちなみにコレだよ」
大地はケータイを取り出し単車の画像を見せてきた
その画像には程よく改造されたピッカピカの単車が写っていた
拓也
「・・・・めっっっっっっちゃカッコイイじゃん大地ズルいよ〜」
大地
「まぁ拓也は10月までの辛抱だなそれまでに金貯めとかなきゃな」
拓也
「俺もいつか絶対、これよりカッコイイ単車乗ってやる」
大地
「あっ!!てか来週の日曜にニケツでツーリング行かね多分その頃には免許とって単車乗ってるから」
拓也
「行く絶対行く」
大地
「決まりだな日曜空けとけよ〜」
拓也
「ウッス」