俺は出口にいる警備員に言った。 「あの。びしょびしょになって並んでる子がいて、フラフラしてるので助けようと思ってんすけど。俺、その子抱きかかえるんで、警備員さんは荷物持ってもらっていいですか?」 警備員は少し考えてたが、 『わかりました』 と言ってくれた。 「すいません。まじで倒れそうだったんで、急ぎます。」 俺達は走ってあの子のもとへ向かった。