視線の端に映った
人物は…まさか!!

遅かった歩調が
急に早くなる。

鼓動も、比例する。

まさか、は
現実になる。

気怠そうな表情。
程よく長い茶髪。
眼鏡の奥に秘める鋭い瞳。
成長した、背丈。






「な…つき…。」