確かに、聞こえてきた言葉は
私を拒絶するワードだった。

嫌だ。
嫌いなんて、嘘って言ってよ?
前みたいに、聞き間違いなんかじゃない。
ちゃんと、私の名前を呼んで
はっきりと、拒絶した。

もぉ、私の事なんて
嫌いなんだ…。
今まで一緒にいてくれたのは
ただの義理?

幼馴染。

そんな関係性が、
崩れていく日が来るなんて。
ほんの1時間前の私には
察する事さえできなかった。