急いで教室に駆け込み、
乃愛の姿を探す。
するといつもの
席にお弁当箱を広げ、
小さなウインナーを
頬張る姿を見つけた。

「乃愛っ!」

「ふぇ~?」

「イイから、ちょっと来て!」

「は、う、ウインナ~。」

小さな抵抗をするのを
全シカトし、
近くの人がいない
教室に連れ込む。

「ハァハァ…。
 ナニ~?」

ぜぇぜぇと、
肩を揺らす姿に
罪悪感がわいたが、
今はそれどころではない。

「乃愛…
 彼氏って誰?」

真剣な顔して聞く私に
何かを察したようで
息を整えている。


「鷹凪君だけど~…。」

おずおずと、
探り探り言っているが、
その顔はいたって
真剣だった…___。


「…先生…?」