それからというもの、
私は保健室に通い詰めた。
安心できる場所。
今は乃愛の隣じゃなくて、
鷹凪先生の教室なんだ。
「今日も偏頭痛ですか?」
「そんな気分です。」
鷹凪先生は、
笑い方が特徴的で
くっくっくと、
堪えたような笑い方をする。
ぼさぼさの髪の毛は
鳥の巣みたい。
若いくせに、
考え方はおじいちゃん。
頭なんて、2日に1回
洗えばいいんだって。
「先生は彼女とかいないんですか?」
やば、嫌味に聞こえたかな。
「居ますよ、可愛い子が。」
「へー。」
この時には何も思わなかったが、
後で、勘違いが呼ぶ
大きな事件になっていく…。