「ふーん…。」
那月はぺらぺらとページを捲り、
怪しく微笑んだ。
「『彼方の唇が私の唇を裂く。
ついばむ様に、それどころか
だんだんと熱を増して
侵入してくるそれは
私の躰も心も溶かしていった。』
溶かされるんだぁ?」
なんという事だろうか。
那月は『君にゴールイン!』の
ワンシーンを読んでいる。
しかも…ちょっとアレな所。
私まだ読んでなかったのにぃ…。
「知らないっ!」
恥ずかしくなってそっぽを向いたが、
後ろから足音が近づいてくるのを感じ
振り返ったら…
「試してみようか?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…