開始のベルが鳴る。
証明が落とされるとまだ星の無い夜空が写し出された。
月がとても、寂しそうに輝きを放っていた。
説明のアナウンスが流れる。
「へぇ。」
「ふぅん。」
本当に理解しているのかは不明だが、亮と奏は相槌を打つ。
゛では、星達を見て行きましょう。゛
そのアナウンスと共に、沢山の星達がスクリーンに写し出された。
「すご……」
思わずそう、声を漏らす。
あの時は真面目に見てなかったから解らなかった星の凄さ。
私は一生懸命、あの星を探した。
「……見っけ。」
流羽がそう囁いた。
指差す先には
…―北極星。