ふぅ…と大きく息を吐いた後陽子は話し始めた


「だって心配なのよ乃莉花の事が…本当に大丈夫なのね?」


いつだって乃莉花の味方は陽子ただ一人だけだった。


陽子だけが乃莉花を心から心配し気にかけてくれたのだ



「うん…相手の方は素晴らしい方よ。私にはもったいないくらい」


本当に乃莉花はそう感じていた。実の父親からも見捨てられ、継母からは常に邪魔ものとして扱われ、周りから酷い仕打ちを受けてきた乃莉花にとって悠真は輝いて見えた


「陽子ちゃん、本当にありがとう。」


陽子に向かって微笑みかけると陽子はわずかに潤ませた瞳で笑い返してくれた