お手をどうぞ、と手を優しく握られるとビクッと肩が震えるのが分かった 式の途中も緊張して上手く話せなかったが前を見るといつも優しく自分に微笑みかけてくれる瞳が安心感を抱かせてくれたのだ (初めてだわ…こんな気持ちになったのは) それは初恋とは程遠い場所にいた乃莉花にとって初めての”恋”だった