そして坂道を駆け上れば、 「美織!」 って優しく笑う大好きな人の笑顔が…。 ……とか言ってみたい。 「はぁ…」 完全に妄想の世界に浸りきっていた私は、パン!!と両頬を叩いて一心。 今日も頑張るぞって、自分で自分を応援する。 そして再び駆け出し、学校まで全速力で登校する。 これが私の毎日の日課になっていた。