初夏の早朝。 春との別れを惜しむように、 まだ少しだけ冷たい空気が私の全身を優しく包みこむ。 まだ車通りもほとんどない朝の道路を、1人全速力で駆け抜ける。 通りかかった公園の噴水に太陽の光が反射して綺麗。 気持ちいい空気を胸いっぱいに吸い込んで、思いっきり吐き出す。 そして、道の先が見えない程急な坂道を一気に駆け上がる。