先生が教室から出て行ったと同時に教室内が一気に騒がしくなる。



「で、美織…どーしたの?」

舞が私に優しく話しかける。


「あのね…さっき気づいたことなんだけど…」


舞は静かに聞いてくれる。


次第に私の声も小さくなる。



「その…処女、なのはクラスで私だけ、かも…」


自分が何を言ってるのか段々わかんなくなってきて赤面する。


そんな私を見て舞は大爆笑。


「あははは!!美織、そんなことで悩んでたの!?」



え、そんなことって…



「ひどいよ舞」

「だって、美織くらいだもん。処女!」



舞は笑いながら大声で話し続ける。

周りのクラスメイト達がちらちらとこちらを見てきた。



「ちょ、舞!!!」



私はますます恥ずかしくなって、舞を連れて教室を飛び出した。