良かった...怪我とかはしてないみたい...。
ん?でもさっきの血は...?
顎に手を添えて俯いていると
頭上から声が聞こえてきた。

「はぁ...何?アンタ?」
自分に話しかけられてる事に気づいたあたしはふと顔をあげた。

「王子様...?」
さっきぶつかった人はとても綺麗な顔立ちをしていた。