「だ、大丈夫...デスカ?」
挙動不審になりかけたあたしは
ホントに日本人ですか?と問いかけたいくらい
の日本語を発してしまった。

「...。」
相変わらず無言で倒れている相手に対して
そろそろ苛立ってきた。
相手の横にしゃがみこんでは相手の
体をユサユサと揺すった。
すると、
「ん...もうちょっと...」
なんと、穏やかな寝息が聞こえてきたではありませんか
...て、ちょっと待てい!!
「いやいやいや、起きてくださいよ!こんな道端で寝かれても困りますってば!!」
あたしが必死に声を荒げて早数分、やっと
起きる気になってくれたみたいだ。
だるそうに立ち上がる相手を見てあたしは
ホッと胸を撫でおろした。