千華side

駿介君と雄哉君と出会って1ヶ月がたとうとしていた。

「千華~おはよ」

「駿介君!雄哉君!おはよう」

「おう」

駿介君とはクラス一緒だけど雄哉君とは違う。
休み時間はいつもこの2人。
最初は女子からの嫌がらせがあったけど駿介君がガツンと言ったらぱったりなくなっちゃった。
この2人はすごくモテるから。
この2人がいるから学校が楽しくて仕方ない。
お母さんもあたしが楽しそうに学校に行くから毎日心配していたけど今では笑顔で送ってくれる。
初めて学校が楽しいって思えた。
学校が嫌だった時は何度も発作がおこったりしていたけど今はすっごく体調がいい。
毎日行っていた病院も1週間に2回になった。

「今日放課後ゲーセン行こうぜ!!」

「またかよ。いい加減飽きた」

「じゃどこならいんだよ!」

「いつもお前が決めてんだから千華に決めさせてやれよ」

放課後は毎日寄り道。
友達ができたことがなかったあたしには初めてのことばかり。

「雄哉君決めていいよ」

「ほら~千華だってこう言ってる~」

「うっせーな。遠慮すんなよ。どこでもいんだぜ」

駿介君はいつもあたしの事をきずかってくれる。

「いいの?」

「あたりめぇだろ」

言葉はきついけどきっと不器用なんだと思う。

「うんとね、じゃあ駅前のアイス屋さんに行きたいな」

「あの新しくできたとこ?」

「うんそうだよ。いい・・・かな?」

「よくないわけないだろ。お前は気ぃ使いすぎ。俺らの前くらいわがまま言っていんだぜ」

「そだよ~なんでも言って!」

「お前が言いにくくしてんだろが」

「いって!しばくなよな」

「ふふ。ほんとに2人は仲がいいね」

「「なわけない」」

「あはは」

この時は幸せだったなぁ・・・・
他愛のない話で笑って。
まさかあんな事が起きるなんてね。
駿介・・・・・ごめんね。

「やっと放課後だ~。さ、行こうぜ」

「うん行こう。駿介君行こ」

「ああ」

「道がわかんね」

「この方向音痴!おれに任せやがれ」

「うぜぇ」

「またそんなこと言う。ゆうちゃん泣いちゃう!」

「あははは」

「そんなに笑わないでよ」

「何か雄哉君キャラが違う~あはは」

「はは」

「あ!駿介君が笑った!!はじめてみた」

「そうか?」

「駿介は全然笑わないからな。レアだな」

「なんだよそれ」

「そうだね。いいことあるかもね」

キキー!!!!

「危ない!!」

ドン!!

何?
何がおきたの?
頭が痛い。
真っ暗になってくる・・・・・意識・・・・が

そこで意識は途絶えた。