千華side

「千華ちゃーん!食堂行こ」

「はい」

「おーい志岐!」

「げっ。喜島じゃん」

「おい二色、先生志岐を呼んで来いっていっただろうが」

「あっ忘れてた。ははは~」

「お前は・・全く。志岐職員室に来い」

「は?今から飯なんだけど」

「すぐ終わる」

「はぁ。わーったよ。お前ら先行ってて。すぐ行く」

「了解!」

「待ってるね」

「おう」

「じゃ先行ってようか」

「はい」

雄哉君や駿介君たちは今日知り合ったばっかりだけど前から友達だったみたいに接してくれる。
友達ってこんな感じなんだな・・・・
なんか嬉しいな。

「あそこ空いてる!何食べる?」

「あたしは駿介君くるまでまってます」

「千華ちゃん・・・優しいんだね。じゃ俺も」

「雄哉君も優しいじゃないですか」

雄哉君はなぜか顔を赤くしてる。
どうしたんだろう。

「わりぃ。遅れた」

「さ!買いに行こう」

「雄哉買ってきて」

「は?なんでだよ」

「じゃああたしが買ってきましょうか?」

「いやいや俺が行く。適当に買ってくるは」

「えっ?あたしも・・」

「いんだよ。待っとけば」

「ほらよ。買ってきたぜ」

「ありがとうございます」

「サンキュ」

雄哉君と駿介君のやりとりを聞いていたらこの2人は本当に仲がいいんだなって思う。
なんでも話せて言いたいこと言えて。
これが親友ってやつなんだ。
いいな・・・・羨ましいな・・・・・。

「前から思ってたんだけどよ。お前時々学校来てなくね?」

「それ俺も思ってた!どうしたの?」

「・・・」

どうしよう・・・。
言えない。軽蔑されたらどうしよう。
離れていってしまったら・・・・・
前みたいに・・・・・

「あたしね・・・病気なんだ」