駿介side

ドン

「あっごめーん・・・・」

またあいつら雪野を・・・・
ほんとこりないよな。
バカみてぇ・・・・。
弱い奴ばっかいじめて醜いやつらだ。
あいつも言い返せばいいのによ。
仕方ねぇ・・・手伝ってやるか。

「俺も手伝うぜ」

「え?」

雪野はびっくりしたように俺をみている。
こいつよく見たら美人だよな・・・
てか俺何言ってんだ・・・・。

「ほらよ」

「ありがとうございます。助かりました」
雄哉・・お前が好きな理由分かるかも・・・・・。
雄哉って言うのは俺の親友でいつもこいつとすれ違うたびに可愛い可愛いって言っている。
雄哉とは小学校からの腐れ縁で入学式の日一目ぼれしたみたいだ。

「なぁ・・・・お前雪野千華だろ?」

「なんで名前知って・・・」

「お~い!駿介」

「なんだよ雄哉」

「喜島が・・・・って千華ちゃん!?」

「えっと・・・あの・・どちら様でしょうか?」

「俺ね2年8組の二色雄哉って言うんだ!よろしくね」

「あたしは」

「2年7組の雪野千華ちゃんでしょ!知ってるよ」

雄哉興奮しすぎだから。
雪野困ってんじゃん・・・。

「どこかで会いましたか?」

「ううん。俺1年の時から千華ちゃんの事知ってるよ」

「こんなあたしの事知ってくれている人がいてうれしいです」

雪野はとびっきりの笑顔を雄哉に向けた。
あぁ・・・・・これは落ちたな。
雄哉ニヤけすぎ。

「ねぇ千華ちゃん友達になろっ!」

「とも・・・・だち?」

「うん!てかもう友達だよ~」

「嬉しい////友達なんていたことないから」

「じゃあ俺たちとたくさん思い出つくろ」

「はい!」

「なぁ俺のこと忘れてね?」

「あっ」

「あっじゃねぇよ!」

「こいつは俺の親友の志岐駿介。俺と同クラ」

「よろしくおねがいします」


これが千華との出会いだった・・・・・