駿介side

「う・・・どこだここ」

「駿介?良かった目覚めたのね」

「母さん、倫茄」

「何だ元気そうじゃん。心配して損した。バカ駿」

「お父さんに連絡してくるから」

「了解」

「なぁ倫茄、俺何があったんだ?」

「何も覚えてないの?」

「あぁ」

「車にね・・・ぶつかったのよ」

「車・・・・あぁ!そうか。俺・・・・なぁ雄哉と雪野はどうなったんだよ?」

「雪野ちゃんって子は雄哉君よりは軽い怪我なの。雄哉君はね・・・・・もう無理だろうって」

「はは・・・倫茄冗談はよせよ」

「こんなこと冗談で言うわけないじゃん」

「雄哉に会わせろ!」

「まだダメよ!安静にしてなくちゃ・・・・・先生呼んでくるから。待ってて」

バタン。

「ふざけんなよ・・・・」

また守られちまったな。
情けねぇ。

ガラ。

「駿介君体調はどうだい?」

「大丈夫です」

「そうか。他に痛い所などないかね?」

「はい。少し足が痛むくらいです」

「足は仕方ないよ。足首の骨が折れているんだから」

「そう・・・・ですか」

「障害などはでていないようですから2,3日で退院できますよ」

「ありがとうございます」

「退院するまでは車椅子を使ってね。退院したら松葉杖を使うといいよ。2つとも持ってきてくれ」

「はい」

「先生これでいいですか?」

「あぁいいよ。ありがとう」

「じゃあ毎朝検査しにくるから」

「ありがとうございます」

「ではこれで」

「母さん、今日はもう帰ってくれ。1人になりたいから」

「でも・・・・・」

「お母さん駿がこう言ってるんだから帰ろ?」

「そうね。じゃあまた明日くるから」

「あぁ」

「じゃあね駿」