「キ・・・・キスって！」





「だってなんでもいいよ♡って言ったじゃん？」




うっ！





言ったけども・・・・





ていうかいいよ♡って何！？♡って・・・・♡なんてつけてないし・・・




・・・その前にさ・・・・





「しゃべり方変わってる！！！」






私が驚いて言うと、高崎玲央はシラッと、






「だって俺、ほんとはこうだし」






こいつ！ほんとに・・・！！




「っていうかキスって何？キスって？」




テンパル私。





それもそのはず、だってキスだよ？キス！







「お前バカ？キスはキスだろ？あっ！チュー？」







「バっ！バカじゃないの！！キスっていうのはね！好きな人とするもんなの！私はあんたのことなんか好きじゃないんだから！！」





「チッ！」





私のいらいらはどんどんたまってゆく。








「あぁー！今舌打ちした！！」











「それとも、お前キスしたことねーの？」







な``っ！！！





「ななな////何言ってんの！」






「図星じゃん・・・」






そう言ってフッと笑った。








高崎玲央はしばらく黙りこむと、何を思ったのか、






「・・・分かったよ。とりあえずネクタイ交換しようぜ」






あっ、そっか・・・







「うん。」






高崎玲央は自分のネクタイを外し、片手に持つと、私のネクタイもほどきだした。






そして、私のネクタイを自分の首につけると私に高崎玲央のネクタイをつけた。





「あっ・・・ありがと・・・」






「いえいえ。どういたしまして」







そして、グイッっと高崎玲央は私のネクタイを引っ張り、自分のほうに引き寄せた。









「・・・んっ！」










ーーーーーーー・・・・








「ふぁ！」










酸素！酸素がほしい！









唇が離れたと思うと高崎玲央は








「ごちそうさま♡」








って！









「何がごちそうさま♡・・・よ！！キスしないって言ったじゃん！！
バカ！変態！痴漢！」








「まぁね！」









まぁね！って・・・・









「とりあえず、これからよろしく。美桜」





前言撤回！！全然良い人じゃない！！






はぁ・・・これからやっていけんのかな？









お母さん、お父さん。私も海外行きたかった・・・