「じゃぁ、隣人に挨拶に行きましょうか。」






「あっ・・・うん」






玄関を出てすぐ右隣の寮の扉を、高崎玲央はコンコンとノックした。






30秒くらいすると中から真黒の髪の170㎝くらいの男の人が出てきた。





おぉ・・・こちらも





「かっこいい・・・」







あっ!思わず口が滑ってしまった。







でも、目の前の男の人は表情一つ変えることなく






「・・・有難うございます。」






「唯。ゆんはいる?」








「おぉ!ちょい待ってってな!」







ちょっとして、中から黒髪ロングヘアーの子がやってきた。





可愛い・・・っていうよりキレイ?





見とれていると高崎玲央が小声で耳打ちをした。





「お嬢様。ご挨拶を・・・」




あぁ、そうだった。





「えっと・・・新しく来た、梅宮 美桜・・・です。」






「・・・・・・・」







む・・・無言って一番きつい・・・なんか言ってよ\(◎o◎)/!







「か・・・・」







か・・・?






「かわいいぃぃぃぃ!!!!!」






そう叫ぶと私に抱きついてきた。








うぅ・・・・






「ゆんお嬢様・・・やめてあげて下さい!」




そう言えばこの人・・・誰かに・・・・







あっ・・・・唯?・・・・て!まさか





「唯人?」







「・・・・え、おまえ・・・み・・・お?」





そうだ!!






「やっぱり!久しぶり!この学校だったんだ!カッコ良くなっちゃって誰だか分らなかった!」







「マジ?俺も全然わかんなかった!可愛くなったな!」







あぁ、ほんとに久しぶり♪





「えっ?二人って知り合い?あっ!あたしは東雲 ゆん!ゆんって呼んで!よろしくね~。はぁ・・・可愛い、可愛すぎる!毎日でも遊びに来て!ちなみに、玲央とは幼馴染だよ~」








「うん。よろしく!あっ!唯人と私も幼馴染なんだよ!」







「へぇ~・・・そうなんだ!」










それからしばらくゆんちゃん家でお茶をしながらお話しした。









ガチャッ









「ただいま~」






「あっ!お帰りなさいませ。お嬢様!今日はもう遅いですし、引っ越しの片づけは明日にいたしましょう。」







本当だ・・・・もう23時・・・






「うん。分かった」