優。

聞こえますか?

あなたが私の前から消えてしまってから
もう10年がたちます。

優は、あの約束を覚えていますか?

10年前のクリスマスの日に
雪のなか2人で交わした約束。

私たちにとって、大切な大切な約束。

君が守ってくれなかった、最後の約束。

………


私は、この10年間
苦しんで苦しんで苦しんで…

2人で一緒に叶えることができなかった
約束のために精一杯
闘ったつもりだよ。

苦しんで、約束に近づくことが
私の役目だと思ったから。

君が大切で、大切で、
私にとって
かけがえのない存在だったから。


でも、この闘いも今日で終わりにしたいと思う。

優、許して下さい。


私が幸せになるために。
大切って、心から思える人を
一番に愛するために。


どうか、許して下さい。


自分勝手かもしれないけど、
でも、どうしても伝えたい。



苦しかった10年間。
でも、だからこそ本当の幸せに気付けた。

チャンスをくれて、ありがとう。






今、君に伝えたい。
10年分のありがとうを………。