するとその時、屋上の扉が開く音がした。
「瑞希ッ」
声のする方を
振り返ると
そこにいたのは
クラスのみんなと林先生がいた。
あたしの名前を呼んだのは
彰だった。
「何?みんなして。
あぁ。あたしが死ぬとこ見て、笑いたかったの?
それならもっと早く言えばよかったのに」
そうよ
もっと早く言ってくれれば
この気持ちに気づかずに死ねたのに
楽に死ねたのに
「違っ「待って。話を聞いて?あたしたち謝りたいことがあるの」
「七?いまさら何?謝りたいこと?
ふざけないで。あんた正気?
別に謝らなくていいよ。
どうせ、今から死ぬんだから。
あたしが死んだら、笑って喜んでてよ」
「ッ」
「何泣いてんの?
前から望んできたことなんじゃない?
みんなも。
なんで泣いてるのかわかんないけどさ、もっと笑ってなくていいの?
クラスのゴミが自殺だよ?
これほど最高なことある?
自分たちが殺さなくても、勝手に死んでくれるの。
あたしだったら、泣いて喜ぶけどね。
勿体なーい」
「お前、いい加減にしろよッ。
さっきから聞いてれば、あたしが死ねば喜ぶ?
ふざけんなよッ。喜ぶどころか
泣いて悲しむに決まってんだろ・・・?
俺たち、クラスメイト以上に仲間なんだ。
だから、だから、死ぬなッ」