給食当番が戻って来たのがわかった。


さっきよりもガヤガヤしていて
牛乳を配る音がした。


あたしが泣いてることに気付いた人が

「どうした?何かあったか?」

声でわかった。

和馬だった。

その声を聞いて、よけいに涙があふれてきた。


いつもそう

こんな時だけ優しく声をかけて

思ってもないこと言って

心配してるふりをして


あたしがこんなじゃないときは
いつもバカにして
七たちとグルになって笑ってるのに。

そんな和馬が大嫌いだった。