「はぁ・・・・っ、やっぱり夢だぁ。」
起きた時には沢山の汗をかいていた。
でも、本当にリアルだったな。
きっと、誠也の死体が見つかったから、
夢でこんなの見ちゃったんだろう。
『トゥルルルル』
私の携帯が鳴った。
誰だろう?
携帯を手に取った。
『慶介』
あ、慶介か。
「はい、片瀬です。」
『あ、もしもし。綾香?』
「うん。」
『誠也の葬式・・・・』
「――――――うん」
『明日の午前10時だって』
「そっか。ありがとう。」
そうだ・・・!
慶介なら知ってるかな?
「あの!誠也って何で死んじゃったの?」
『んー・・・、なんか、
何にも分かってないらしいけど。』
「あぁ、そうなの?ありがとう」
私の夢が本当にあったことかもしれない!
って思ったけどまだ何も分かってないんだ。
『じゃあ、明日。』
「うん、じゃぁね。」
まだ、誠也が死んだ実感がわかない。