「じゃあな、誠也。来週も塾サボるなよ」

「わーかってるって!じゃあな木下」

どこ、ここ。わくがく塾?

誠也の通ってた塾だ。

って、なんで誠也がいるの??

あ、夢だからか。

そして私は何で宙に浮いてるの??

あ、夢だからか。

私は宙から誠也を見ている感じになっていた。

誠也が家に向かって走り出す。

近道をするためか、小さい路地を通っている。

その時だった。

軽自動車が誠也に突っ込んだ。

「誠也っ!!!!」

誠也は重症っぽいけど生きてはいた。

夢だけど、リアルすぎる。そして

軽自動車からは金髪の男の人が出てきた。

宙から見ているから、顔はよく見えなかった。

そして誠也を持ち上げ、車の中に乗せた。

「何する気?この男」

そしてすぐ、車が動く。

何故か私は自然に車を追っていた。

自動的に誠也についていくシステムなのか?

そして車は山の中腹で止まった。

「なんでこんな所・・・」

そして金髪の男は誠也を車から降ろした。

「おーい、坊や生きてるかぁ?」

「・・・・くそ、なんだよお前。」

「おぉ、生意気な坊やだなあ。」

「うるせぇ、警察に言うからな。」

「無理だ、これから死ぬんだから。」

!!??

誠也が殺される?

「逃げて!!!」

叫んだ。でも何も届いてない。

「やめろぉぉぉぉ」

誠也が土に埋まっていく。

だめ。だめ。だめ。

夢なのにリアル。もう嫌だ。