「だから言っただろ何もする必要は無いって。」


「深沢先輩だって心配そうに見てたくせに~。」


「二人とも心配かけたね。宝、穂香の事頼む。 今日から2年分の残業だ。」


「健一、もう大丈夫か?」


「多分、でもこいつが傍に居てくれるから前のようにはならないよ。」


「コイツってあたしの事ですか~?」


ちょっと不満顔のあたしを、


指先でつついて、はははと笑う。


「ごめん結姫、君がいてくれるから、大丈夫そうだ。


 穂香を手放してやれるよ。」