王子の2つの呪縛、

妹と生徒会長。


前者は置いといて、生徒会長は何とかしなくちゃ。


かといって、糸口を見つけないと。


「また何か企んでる?」

深沢、またこいつか、


「何か用ですか?」

「いや、君の事だから、生徒会長をどうにかしようと


 思ってるんじゃないかと思って。」

なんでわかるの~??顔に書いてあるとか?


「図星?分かりやすい女。余分なことしなくていいから。

 この件は俺が何とかするから。だから、頼まれてくれない?」


「今日から俺達は別行動する。俺は穂香といつものように帰るから。

 君は健一と帰るなり、過すなりしてくれ。」

「え、でもなんて言ったら?」

「彼女になりたいならそれくらい考えたら。」


「何のために?」

「健一が一緒じゃなくても、穂香が変わらずにアイツの妹であれば、

拒否されなければ、強迫観念に襲われずにいられるだろ。

そうすれば生徒会の事で会長に弱みを握られることもないし、

お前が彼女になったんなら会長も無理強いはできなくなる。だろう?」