「さあ、みんなの前で、


ちゃんと説明してください。


あなたはいつからあたしの婚約者なんですか？」


じりじりと詰め寄り、


さあ、さあ、と追い打ちをかける。


サラブレット紬は、あたしの剣幕に怯えた顔をして

肩をすぼめて、


「ご、ごめんなさい。


　婚約はしていません。


　嘘を言いました。」



「なんで！！！


　何故、嘘を言ったのよ、あたしが否定しないと思ったの？」




「だって、ほのかちゃんが好きだから。」


「はあ？この間7年ぶりに会ったばかりですよ？」



「ずっと好きだったんだから7年も想ってた。


　思ったより、凄く可愛くなってて、


　宝さんがいない今がチャンスだと思って。


【嘘から出たまこと】って諺もあるし、、」


7年もって、あんなことしたお前が言うか～！


「紬君とは絶対ないから、２度とこういう真似はしないと約束して。

　約束できないならあたしに近づくことも許さない！」