「私達新入生405名は、、、、、



 、、、、、、、生徒を代表してここに宣誓いたします。
 

  新入生代表 唐澤穂香。」

壇上で学校緒に向かって代表の挨拶をした。


あたしは目立つのも、人の世話をするのも苦手。


中学の先生がみたら、驚くべき姿なのだと思う。


あたしは、中学校時代、友だちと深く付き合わず、


部活も委員会もなるべく目立たないようにやってきた。


大好きな宝君といることが最優先事項だったから。


彼を送り出してしまってから、


あたしには何も残っていないのだと感じた。


どんなに探しても会いたくても、宝君は海の向こうなのだ。


これから始まる高校生活、


自分の生き方を見つめる時間にしていきたいと思っている。


宝君と再会した時、誇れるあたしでありたいから。