「泣きじゃくってしがみついて来る穂香ちゃんを抱きしめながら、



 こんな小さな女の子に怖い思いをさせてしまった、



 自分の不甲斐なさを嘆いたんだ。



 あの事件の後、健一と俺は誓ったんだ。



 高校生になるまで穂香ちゃんを守るって。



 誰にも触らせないって。



 だから俺達はずっと穂香ちゃんのこと見守っていたんだ。」



あの事件の後、ホントにあたしは二人のナイトに守られてたんだ。



周りのみんながうらやむぐらいがっちりと。



お兄ちゃんも、宝もすごくカッコよくてみんなの注目の的で、



あたしは恥ずかしくって、嬉しかった。