「サプライズにしたかったのよね、宝?」


結姫ちゃんが、にっこりしながらあたしを見て、


「誰かさんは昨夜、紬にプロポ-ズされて揺れてるみたいだったし。」


「揺れてなんかいない。


 あたしは、宝君しか本気になれないってちゃんとっ、、、、あっ。」


口を押さえた時にはもう遅くて


宝君は嬉しそうな眼であたしを見てるし、


お兄ちゃんと結姫ちゃんはさっきに輪をかけてニヤニヤしてる。


「穂香待っててくれてありがとう。約束通り君を浚いに来たんだ。」


その言葉で、あたしの意固地な心は溶かされ、涙と一緒に流れ出した。



「会いたかった。お帰りなさい。」