宝君は、ポンポンとあたしの頭を触って、

「そう言われるのも覚悟だったよ、想定の範囲内。

 嫌いはキツイけどね。」


ちょっと寂しそうな目をみせるから、


あたしはちょっと言いすぎちゃった事を反省させられた。


「コ-ヒ-飲むなら入れるけど?」


「うん、お願い。」


中に入ると、お兄ちゃんと結姫ちゃんがにやにやと笑ってテ-ブルにいた。


「なんで、いるの?」


「今朝、宝が帰って来るんで迎えに行くんで休みとった。」


え?お兄ちゃんはこの事知ってたっていうこと?


それでもってあたしに黙ってたの?


「あたしが待ってたの知ってたくせに。ひどい!」