お兄ちゃんが一緒に帰らなくなってから、

あたし達はいつも二人だった。


高校受験のあたしと大学受験の宝君


おのずと二人で勉強するようになり、


図書館で会ったり、


家で勉強したり


会話もあまりなく、


それでも二人は一緒だった。


周りは私達を付き合っていると思っていたけど。


あたし達は、ヒ-ロ-と姫の関係のままだった。


そんな関係に耐えられなくなったのは






姫の方だった。