「もう限界だよ宝君、あたしは紬君にもうNOって言い続けるの辛いよ。」


あたし本当は紬君の事が大好きなんだ。


いつだって縋りたかったし、頼りたかった。


彼の隣に他の子がいるのが凄く嫌だったし、


紬君の気持ち知ってて、自分から離れることができなくなってる。


でも、


あたしの大切な部分がそれを認めないんだ。


一番辛かった時に抱きしめてくれた、手を握ってくれた


優しくて小さな宝君を細胞一つ一つが忘れていないから。


ずっと黙って傍にいてくれた、


初めてあたしを一生懸命抱いた宝君を忘れられないんだよ。