「将有!バイク貸して~」

「でも僕…どうやって帰れば?」

「涼有のバイク乗って」

「え~…」


あたしは将有のバイクを借りて後ろに日向を乗せる。

ギューっとあたしに抱きついて泣いていた。


ずっと…
ずっと日向は泣いていた…


〝家族〟

〝仲間〟



という言葉が嬉しかったんだと思う。

それから倉庫についていつもの部屋へ。