「泣かないの!男でしょ?」

「っぅ…うわぁ~…っ」


ちょっと血が出てるあたしの顔を見て泣き出す日向。



あたしは日向を抱きしめた。

「日向~ごめんね」

「っん…い、いよ…」

「あたし気づいたんだ~」

この一週間で気づいた…
あることに。


「日向はあたしの家族だよ」

「っわぁ~ん…ぅっあ~っ」

「それから大事な雷蝶の仲間だもんね?」

「っう、ん」

よしよしと日向の頭を撫でる。



「日向傷だらけ、帰って手当てしようか?」

「ぅん…」


腕は血だらけだし足には打撲、顔は少し切れて血が垂れている。



可愛い顔が台無しだ…