日向は最後の一人である男に殴りかかる。

「日向!」

何度呼んでも届かないあたしの声。


ひたすら殴り続ける日向の拳。

あたしは男をかばって日向の前に立った。

ドカッ…

頬に痛みが走る。



あたしがかばった男は逃げる。

「…お、と…?」

「日向…」

「音!痛いよね?大丈夫?ごめん…」



あたしを思いっきり殴った日向はあたしに駆け寄る。