____ピピピピピッ

「ん~っ」

朝かー。

「準備しなきゃ」

あ~ねむ!!
まぢ朝苦手だなあ。

「お兄ちゃん。
おはよう」

兄「おーっ
愛莉、はよ。
弁当そこ置いといたから!」

「ありがとー」

お兄ちゃんとは、
一ノ瀬 琉生
唯一、私の過去を知っていて
たった一人の私の家族。

兄「俺の学校に転校すんだろ?
一緒に行くか?」

「いや、一人で行くよ。

それに、こんな格好じゃお兄ちゃん...
恥ずかしいでしょ?」

兄「お前...そんな恰好で行くのか?」

私の今の格好は、
簡単に言えば昭和…。
長めのスカート、メガネ、髪は三つ編み