手首にあてて引いてみたが
錆び付いてたせいか
上手くは切れなかった…


死に切れなかったんだ…
お風呂を出てすぐ布団に入ったけど、
その日は眠れず、夜が明けた。





そして何もする気も出ず
何日か経ち、
新学期が始まった。


私はなるべく明るく振る舞った。
何もなかったかのように
誰にも言わず、
自分の心にしまった…


不思議と
皆といると何も考えなかった。

でも一人になると
いつもあの時の事を思い出してた。


一人の夜が怖かった…


だから友達と
たくさんメールや電話をした。

でも、誰にも話す事はなかった…


メールをする友達の中に元彼もいて…
いつしか、寄りを戻してた。



でも、長くは続かなかった…
どうやら、私がキスをするのも
抱きしめるのも拒むから
本当に好きか分からないって
思ったらしい。



それで振られるなら
別にいいって思ってた…
理由は話したくなかったから。





いつの間にか2年生
梅雨のじめじめした季節になってた…