「イクッ」
中でドクドク動くモノ…
それが抜かれて私は解放された…


そのあと、泣きながら謝られた
気がするが、その言葉は
頭には入って来ない…

全ての言葉に返すこともせず
服を着て、その家を出た。



自分の家に着いた時は遅い時間だった。
何も考えたくない頭に
降りかかる親の叱りの声

「ごめんなさい
もうしないから、許して」


そう言い残して
部屋に引きこもった


目を瞑ると思い出したくない
感覚が蘇る…

吐き気がしたのでトイレに駆け込む
何も出ない…

そのあと何も考えず
お風呂のシャワーで体を洗い流し
シャワーを痛い感覚が
残るとこにあてた…

こんなことをしても
意味がないらしいが
こんなことしか出来なかった。



ぼーっとする頭には
死という考えしかなかった


そして目に映った剃刀を握った…