「大丈夫だよっ。亜弥はいい子だから新しいクラスでもすぐみんなと仲良くなれるよ!」

しゅんとする私を実織がなぐさめてくれる。

「でも実織がいないと...なんか自信ないよ」

それに私、いい子なんかじゃないし。

私は人見知りが激しい方だから、なかなか友達ができない。
実織以外の友達も少ない。

だから、1年生の時に実織が話しかけてくれたときはすごく嬉しかったっけな。



「わかったわかった。また3組にも顔みせるからさっ」

「うん...ありがとう」

いつものように気をかけてくれる実織に素直にお礼を言った。




その時、玄関のドアが開いた。

生徒たちは開くと同時に中に入っていく。