私は座ると、机に突っ伏した。 こんなんじゃ中学校最後の一年、楽しくすごせるわけないよ...。 もう他の人の自己紹介なんか耳にはいらない。 大体、新しいクラスに全然友達がいないなんて私くらいだ。 他のみんなは何人か友達がいるみたいだし。 ......... やっぱり、声かけてみるくらいの勇気は必要かなあ。 そんなことをぼんやりと考えていた時 「南崎 蒼士です」 その声は、 やけに心に響いた。