「当日のお楽しみだね、

春木せんせー。


校長のがデマで

女の子が来る事

期待しましょーか。」



「!…………」


何も言い返せない

春木だった。









そうして迎えた

入学式当日。



この話しが噂になり

生徒や教師の間で

どんどん話しが

大きくなっていった。



そんな盛りまくった噂を

裏切らないぐらい

彼はとても

凄かった。





「イケメンっていうか

何か全てを凌駕した

感じですね。」



秋山に春木は

小声で話し掛けた。


すると

秋山はふんっと

鼻を鳴らした。



「校長のやつ

今回は話しを

盛らなかったんだな。」



何となく不機嫌な秋山を

春木は

やっぱ変わった奴と

思いながら

彼に視線を向ける。




おそらく校長は

話を、いつものごとく

盛りに盛ったが

それ以上に

彼は

とてつもなかったのだ。