そう答える嶋谷に

春木は何も返せない。



彼の言う通り

夢の中の話しという方が

しっくりくる。



余程、

気付かぬうちに

自分は仕事で疲れて

いたんだろう。


だから

意識を失って

変な夢を見て

嶋谷に迷惑をかけている。



春木は自分の行動が

恥ずかしくなった。



教師である自分が

こんな様では…。



春木は

大きく深呼吸した。



そして嶋谷に

深々と頭を下げた。



「ごめんな。

俺、自分が思ってるよりも

大分疲れてんのかも…。


訳わかんない事言って

悪かった。


今のは気にすんな。


迷惑かけて

本当にごめんな。」