「そうだったのか…。

迷惑かけたな、嶋谷。


ところで

さっき話してた霊が

俺にとり憑いてる話し

だけど…。」



「何の事です?」



「えっ!?」



虚を突かれた春木である。


自分に霊が憑いてる

などと非科学的な話しを

したのは嶋谷なのである。



「お前が言い出した事

だろう?」



そういう春木を

嶋谷は申し訳なさそうに

見つめた。



「意識を失っている間に

何か夢でも見てたんじゃ

ないですか?


そんな非科学的な話し

僕はしてませんよ。」