『だから、あなたに 私の秘密を語る義務は ないでしょ? さあ、彼の意識を 戻して。 あなたに何と言われても 私は彼から 離れたくないの。』 「…けれど僕は きみに離れてほしい。 だから どんな手段を使ってでも きみを先生から 離してみせるよ。」 『それまでは 休戦という事ね。』 「ああ。」 嶋谷は 先程と同じ様に 春木の額に 自分の手の平に 当てた。