「直接、彼女へ

アプローチしてみます。


大変申し訳ないのですが

先生の身体を

暫く貸してください。」



「えっ?

それってどういう…。」



言おうとした春木の

意識が一瞬にして飛んだ。


と同時に誰かが春木の

身体の中に入っていった。



だらんと力なく身体を

擡げていた春木だったが

暫くすると

頭を上げて嶋谷を見た。



「さて、何から話そうか?」



嶋谷が口の端を

吊り上げて笑んだ。